岸田首相のメンツで深夜国会クタクタ…立憲・山井和則議員「最長記録演説3時間」と野党の意地

公開日: 更新日:

 延命しか頭にない岸田首相の暴走で国会はグチャグチャだ。お呼びがかかっていないのに、裏金議員の弁明を聞く衆院政治倫理審査会にラスボス感を漂わせて出席。これで裏金事件は幕引きだとばかりに新年度予算案の衆院採決に動いたことから、野党が猛反発し、1日は深夜国会に及んだ。抵抗する野党は予算委の小野寺五典委員長に対する解任決議案を提出し、議事進行を遅らせるフィリバスター戦術で徹底抗戦。岸田のメンツのために永田町はクタクタだ。

 予算案の年度内自然成立は憲法の規定により、きょう(2日)が参院送付期限だ。それで岸田の意向を受けた小野寺委員長が審議不足にもかかわらず、きのうの予算案採決を委員長職権で決めたため解任案を出されてすべての審議がストップ。2日目の政倫審も、午前の西村康稔前経産相と松野博一前官房長官を終えたところで中断となり、本会議での解任案採決に攻防の舞台が移った。

 趣旨弁明に立った立憲民主党山井和則議員は、披露宴帰りに持たされるデカい引き出物袋の類いを引っ提げて登壇。大量の資料を悠然と取り出し、「前代未聞の暴挙だ」「例年通り80時間審議して円満に採決するよう求めている。なぜ打ち切るのか」などと訴え、裏金議員の個別資料を読み上げて「脱税の疑いがある」「本当に1円残らず政治活動ですか」と熱弁。額賀福志郎議長から「ヤジに応酬してはなりません」と注意されるほど、講談調でしゃべり倒した。

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