埋没する立憲代表選…ポスト泉健太に「昭和のえばりんぼ」こと江田憲司氏が急浮上

公開日: 更新日:

 ただでさえ世間が関心を寄せない立憲民主党の代表選(9月7日告示、23日投開票)が、岸田首相の退陣表明によって一段と埋没している。再選を狙う泉健太代表は「首相が辞めても自民党の体質が変わるわけではない」と訴えるが、広がりを欠く。ポスト岸田を迎え撃つアクの強さが欲しいところ。それで急浮上しているのが「古くて新しい顔」だ。

 立憲代表選のキーマンのひとりは、泉降ろしの急先鋒に立つ小沢一郎衆院議員だ。泉代表誕生を支援したのに冷や飯食いで怒り心頭。出馬表明した枝野幸男前代表のほか、野田佳彦元首相、馬淵澄夫元国交相、前回敗れた小川淳也前政調会長、江田憲司元代表代行、重徳和彦衆院議員ら、党内の重鎮や有力中堅議員と相次いで面会。「その中から選ぶ以外にない」と公言している。

「小沢氏は〈野党共闘を実現できる代表〉にこだわっている。その点では野田氏が理想に近く、すでに複数回会談しています。政権交代に現実味を持たせるため、閣僚経験の有無が取り沙汰されますが、有資格者は野田氏や枝野氏ばかりじゃない。元通産官僚の江田氏は橋本政権で首相秘書官を務め、官邸を知り尽くしている。自民党との連立がぐらついている公明党とのパイプもある。ポスト岸田に差し向かうには、あれぐらい、とがっていた方がいい」(立憲関係者)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

  2. 2

    石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

  3. 3

    山尾志桜里氏「みそぎ」の出馬会見で火に油…延々2時間半「すみません」連呼、8年前の不倫報道には“完黙”

  4. 4

    国民民主党の凋落が止まらない…東京都議選の目標議席「11→5」にシレッと“下方修正”の哀れ

  5. 5

    進次郎農相の“JA憎し”どこまで…「古古古古米」込み20万トン再放出の“逆兵糧攻め”で宿敵つぶしに躍起

  1. 6

    山尾志桜里氏が参院選「公認取り消し」に至るまで…玉木国民民主またポンコツぶり露呈

  2. 7

    コメ高騰と備蓄米叩き売りで進次郎農相・自民農水族・財務省が“焼け太り”…輸入拡大ならトランプ大統領もニンマリか

  3. 8

    福岡厚労相ついに“白旗”…健康保険証の代わり「資格確認書」の一律送付「最後は自治体の判断に委ねる」

  4. 9

    参院選の争点に浮上か? 野党3党がガソリン「暫定税率廃止」法案を共同提出する深謀遠慮

  5. 10

    自民党の大嘘…12年前に掲げた「農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増」はどうなった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波