麻生太郎「3頭体制」崩壊でいきなり窮地…自民党総裁選でキングメーカーとしても機能せず

公開日: 更新日:

 追い打ちをかけているのが、「3頭体制」の一角だった茂木幹事長が袂を分かったとみられていることだ。総裁選への出馬に意欲を見せる茂木は、麻生に「支援」を要請したが、麻生は「うち(麻生派)には河野がいるから支援できない」と断ってしまった。その後、茂木は、麻生の「天敵」菅に急接近しているという。

 さらに、総裁選をめぐって足元の「麻生派」が、河野支援vs反河野に分裂している状態だ。

 岸田退陣をきっかけに、麻生の権力基盤が一気に崩れはじめているのだ。

「総裁選は1回目の投票では、誰も過半数を得票できず、上位2人の決選投票になりそうです。決選投票で“勝ち馬”に乗れば、麻生さんは非主流派に転落しなくて済みます。でも、決選投票に残りそうなのは、石破茂小泉進次郎の2人です。麻生さんは、この2人には乗りたくないでしょう。石破茂は、麻生さんが毛嫌いしている。進次郎のバックには“天敵”の菅義偉がいますからね。石破、進次郎のどちらかを選べと迫られたら、麻生さんは呻吟するはずです」(自民党関係者)

 そもそも、岸田退陣を決定づけたのは、岸田が「再選支援」を求めたのに、麻生が最後までクビを縦に振らなかったからだ。いまごろ、岸田再選を支援すればよかった、と悔やんでいるのではないか。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解