麻生太郎「3頭体制」崩壊でいきなり窮地…自民党総裁選でキングメーカーとしても機能せず

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 追い打ちをかけているのが、「3頭体制」の一角だった茂木幹事長が袂を分かったとみられていることだ。総裁選への出馬に意欲を見せる茂木は、麻生に「支援」を要請したが、麻生は「うち(麻生派)には河野がいるから支援できない」と断ってしまった。その後、茂木は、麻生の「天敵」菅に急接近しているという。

 さらに、総裁選をめぐって足元の「麻生派」が、河野支援vs反河野に分裂している状態だ。

 岸田退陣をきっかけに、麻生の権力基盤が一気に崩れはじめているのだ。

「総裁選は1回目の投票では、誰も過半数を得票できず、上位2人の決選投票になりそうです。決選投票で“勝ち馬”に乗れば、麻生さんは非主流派に転落しなくて済みます。でも、決選投票に残りそうなのは、石破茂小泉進次郎の2人です。麻生さんは、この2人には乗りたくないでしょう。石破茂は、麻生さんが毛嫌いしている。進次郎のバックには“天敵”の菅義偉がいますからね。石破、進次郎のどちらかを選べと迫られたら、麻生さんは呻吟するはずです」(自民党関係者)

 そもそも、岸田退陣を決定づけたのは、岸田が「再選支援」を求めたのに、麻生が最後までクビを縦に振らなかったからだ。いまごろ、岸田再選を支援すればよかった、と悔やんでいるのではないか。

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