国民民主党が参院選東京選挙区で“台風の目”に…元NHKアナ牛田茉友氏のみならず2人目擁立の狙い
■まさかの“共食い”なら票読めず
なぜ、むちゃな2人擁立に打って出たのか。前出の国民民主関係者は「立憲民主党を潰す気だ」と言い、こう続ける。
「立憲は現職の塩村文夏議員(46)と、1年前に比例代表で繰り上げ当選したミュージシャンの奥村政佳議員(47)を立てる。今の党勢だと、顔と名前が知られている塩村さんは堅いが奥村さんは微妙。国民民主はあえて同姓の『奥村』をブツけ、立憲の奥村さんの足を引っ張るつもりだろう。投票用紙に『奥村』とだけ書かれ、候補者を特定できない場合、両陣営の得票数に応じて案分される。立憲の奥村さんは票を減らす可能性がある」
立憲関係者も「奥村潰し以外あり得ない」と吐き捨てた。
そうでなくても東京選挙区は有象無象が集まりがち。とりわけ今回は乱戦必至だ。
「2人擁立予定の自民党は現職の武見敬三前厚労相(73)のほか、元参院議員の女性が内定。日本維新の会は音喜多駿元参院議員(41)が浮上しており、れいわ新選組も調整中。根っこが同じ国民民主と立憲が奥村氏を巡って“共食い”すれば、当落は全く読めない」(永田町関係者)