日本学術会議の法人化は“戦争への第一歩”だ…軍事目的の研究を否定した設立趣旨前文を全削除の愚行
「軍事研究」に踏み込みたい現政府にとって学術会議は目の上のタンコブなのだろう。そもそも菅政権時に、安倍氏の時代から政府に批判的な文系6人の学者を任命拒否したあたりからこの動きは始まった。この6人はいまだに欠員のままだ。中には「文系サヨクなんていらない。科学者が必要なんだ」と言うヤカラもいるが、学術会議では文系の学者も科学者と呼ぶのだ。
今回なぜ少数与党なのにすんなり衆院を通ったか。それは野党から維新が寝返ったからだ。いやそもそも与党の補完勢力なのだから想定内だが、「政治的中立性を確保する」と言いながら共産党を名指しで批判した。要は政府を批判する意見は偏っている、中立ではない、と言っているに過ぎない。大臣の答弁にも「特定のイデオロギーや党派的主張を繰り返す会員は今度の法案では解任できる」とあった。結局これが本音なのだ。
ある人がXで、祖父の言葉を紹介していた。「学者の口を黙らせることに成功したら、その先にあるのは戦争や」。まさにそれだ。