随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

公開日: 更新日:

「小泉さんの備蓄米放出は、本来的には生活困窮者向けの福祉政策としてやるべきことで、コメ市場の需給調整とは似て非なるもの。それを農業改革とか大上段に振りかざすから、生産者も消費者も混乱するのです」(前出の農水官僚OB)

 もっとも、生産者や消費者以上に混乱しているのは、ほかならぬ小泉大臣自身であろう。先に江藤大臣時代に備蓄米を高値でつかまされた流通卸業者は“コメコメ詐欺”に遭ったようなものでカンカンである。

 小泉大臣は、税金使ってこの江藤米をいったん買い戻し、再度、小泉米として市場に放出するという。小泉大臣はまた、残すところ30万トン足らずとなった備蓄米を今後は酒や味噌など発酵食品の原材料としても放出するそうだ。さらに米国、タイ、中国などから買い取りを強いられている加工食品や飼料用の輸入米(ミニマムアクセス米)の放出にまで言及している。

「本来国がやるべきことは備蓄米を放出することではなくて、国民に平等にいきわたる物価高騰対策をやること。お米券の配布や現金給付などの対策をせず、備蓄米放出に踏み切っている今の農政に、私は疑問を覚えざるを得ない」

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風