財務省が森友文書2回目の開示…俊夫さん手書きの「AKAGI NOTE」には夫が苦悩する姿が
「8億は引き過ぎ」
俊夫さんの手書き文字を見るのは、4年前に改ざんの経緯を記した通称「赤木ファイル」が公表されて以来だ。懐かしさでいっぱいになりながらノートを開いた。そこには森友学園への国有地8億円値引きの発覚後、俊夫さんが会計検査院の立ち入り検査で問題をたびたび指摘され苦悩する姿が浮き彫りになっている。
「8億円の減額は損害賠償に近い」
「なぜ価格に反映させなければならないのか」
「国が全体まで(地下のゴミを)撤去しなければならないのか」
「8億は引き過ぎ」
雅子さんは夫の文字が普段以上にゆがんで読みにくくなっていることに気付いた。検査が進むにつれて文字のゆがみは大きくなっていく。俊夫さんが苦しんでいた様子が如実に伝わって切なくなった。
「心が乱れていくのがすごくわかるような気がします」
俊夫さんが当時、苦しんでいた姿が蘇った。
「もうすっごいつらい顔をして『会計検査院が』って毎日のように言ってたのを覚えているので、相当つらい中のメモなんだろうなとわかります」
雅子さんは、周りの人たちの力も借りながらじっくり時間をかけて、今回開示された9000枚の文書を読み解くことにしている。