国民民主党「旧文通費」非公表の姑息…前年分使途「5月公開」からシレッと方針変更した理由

公開日: 更新日:

参院選前の公表を避けたのか?

 国民民主関係者が言う。

「ウチの旧文通費を巡っては、写真週刊誌『フライデー』が竹詰仁参院議員の使途について『スーツと人間ドック代に100万円超』と報じた(竹詰は後に訂正)。他にも、玉木代表を含め、残金を自らの政治団体に流す『セルフ寄付』の問題が報じられています。続々と不可解な支出が出てきかねませんから、都議選と参院選を控えた5月に公開するのを避けたのでしょう。選挙前に余計な情報を開示しない方がいい、と考えたのだと思います」

 党本部に問い合わせると、榛葉幹事長名で以下のような趣旨の回答が文書であった。

 旧文通費を巡っては、昨年の臨時国会で使途公開と残金返納を今年8月から義務付ける法改正が行われ、今年の通常国会では具体的な公開方法などが衆参両院で議決された。

 それを受け「今後は、施行された法改正の定めに従い、定められた方法や様式を遵守して調査研究広報滞在費の使途を公開し、説明責任を果たして参りたいと考えております」とのことだった。

 要するに、公開義務が課せられる今年8月から開示する。だから5月公表は避けたというわけ。それなら、その旨をHPに記して国民に知らせたらどうか。なのに、シレッと方針を曲げるなんて不自然極まりない。

「党の方針で5月に公表すると決めたわけですから、その通りに運用し、8月からは改めて法の規定にのっとって出せばいいだけ。選挙前にどうしても出したくない情報があるのではないか」(国民民主関係者=前出)

 24日昼、玉木代表は参院埼玉県選挙区から出馬する候補者と共に県内で街頭演説。都議選で議席を得たことをニヤケ顔で誇っていた。全身を駆使した演説でテンションはマックス。調子に乗っているのだろうが、女性蔑視に旧文通費の使途秘匿なんて、やっていることは自民党のおじさん議員と一緒だ。

  ◇  ◇  ◇

 国民民主・玉木雄一郎代表がハマった不倫相手に関しては、関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 2

    参政党・神谷代表が予算委デビューでダサダサ提案 ムキ出しの「トランプファースト」に石破首相もNO

  3. 3

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  4. 4

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  5. 5

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  1. 6

    ボロボロ維新が再起へ急ピッチ…藤田前幹事長ら“オラオラ執行部”復活の成否と、参政党との因縁バトルの行方

  2. 7

    両院議員総会は不発に…「石破おろし」狙う自民党総裁選“前倒し運動”は尻すぼみの可能性

  3. 8

    日米関税合意“ご破算”の予兆…赤沢大臣は言い訳連発「法的拘束力ないが…」フワフワ答弁の情けなさ

  4. 9

    自民・森山幹事長にまさかの「続投説」…秋の臨時国会に向け精力的に動き、にわかに現実味

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  2. 2

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    市船橋(千葉)海上監督に聞く「高校完全無償化で公立校の受難はますます加速しませんか?」

  5. 5

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  1. 6

    プロ志望の健大高崎・佐藤龍月が左肘手術経てカムバック「下位指名でものし上がる覚悟」

  2. 7

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  3. 8

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  4. 9

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない