実行力か、歯止めなき権力集中か? 米メディアで分かれる「高市圧勝」への評価
与党が強固な基盤を得たことで、積極財政や安全保障法制を進める上で、「ほとんど制約を受けなくなる」と指摘。今回の選挙を、権力が制度的な制約を大きく失った局面として描いている。さらに、スパイ防止法の制定や、憲法の平和条項改正といった、保守派が長年求めてきた改革に踏み込む可能性にも言及する。
注目すべきなのは、同じ「圧勝」という結果を、両紙がまったく違う視点で捉えている点だ。
ウォールストリート・ジャーナルは、強い信任を得た高市氏が、素早く政策を実行できることを評価する。一方、ニューヨーク・タイムズは、圧勝によって歯止めが弱まり、権力が一気に動きやすくなること自体に警戒感を示している。
いずれにしても、今回の勝利で日本国内に高市氏を止める力はほとんど残っていない。
政策を思いとどまらせる要因があるとすれば、中国やアメリカとの関係といった対外環境の変化か、インフレや金融市場の反応といった経済の制約に限られる。
それらは、政治が意図しても止められない、心もとない歯止めにすぎない。




















