著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

なぜイランはダメでサウジはいいのか? 米核合意が生む「新たな脅威」

公開日: 更新日:

 また、現在は味方でも、将来は敵になりうるという指摘もある。1970年代、アメリカは友好国だったイラン原発技術を提供した。それが核開発の土台を築く一端を担ったことは否定できない。

 それでも米国が手を引けば、中国やロシアなどが技術を提供するだろう。中東各国の原子力開発が両国の影響下に入れば、アメリカ主導の秩序が崩れかねない。それを防ぎたいというのが政権の本音だ。ただし、サウジへの扱いが前例となれば、同様の支援を求める国が増え、核拡散を促すとの懸念も強まっている。

 さらなるねじれを加えているのが、イスラエル問題だ。元々バイデン政権時に進められていた交渉では、サウジがイスラエルとの国交を正常化することが重要な条件だった。ところが、今回これを条件に加えるか加えないかでトランプ大統領の発言は揺れている。

 イラン戦争の出口が見えない中、この合意が、新たな核開発競争を招くという懸念が広がっている。

(シェリーめぐみ/NY在住ジャーナリスト)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム新庄監督「来季続投の6年目突入」に現実味…V逸決定的になる中で注目されるその去就

  2. 2

    永瀬廉のファンミに不満の声…King & Prince分裂後の"集金アイドル"活動とちらつく結婚

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    ソフトバンク山川穂高が“戦力外”へ崖っぷち…3カ月ぶり復帰即スタメンは「最後通告」

  5. 5

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  1. 6

    女優・朝岡実嶺さん15年ぶりに舞台出演「亡き夫はどこかで見守っていると思います」

  2. 7

    「卵」を食べる頻度が高いほど認知症の発症リスクが低くなる

  3. 8

    円急騰でFX大損「逆張り」投資家が死屍累々…今や市場は月間1000兆円規模で世界最大級

  4. 9

    福山雅治「不適切会合」問題ほぼノーダメージでTVジャックのウラ…中居正広氏らとは「次元が違う下ネタ」とは

  5. 10

    板野友美“匂わせ”NY一人旅?反射したガラスに男の姿が…