「相手も試合順もいい」と識者 日本が入ったC組を展望する

公開日: 更新日:

■「高温多湿」は望むところ

 C組で良かった点は他にもある。日本は初戦をブラジル北東部のレシフェ、第2戦を移動距離の少ないナタル、そして第3戦を内陸部のクイアバで戦う。いずれも平均気温は30度前後。さらにレシフェとナタルは海外沿いとあって湿度も高い。コンディション的には厳しいが、むしろ「高温多湿」は望むところだ。

 6月のコンフェデ杯で日本はイタリアと3―4の接戦を演じた。場所はレシフェ。試合後のイタリア選手は疲労困憊だった。イタリア・プランデッリ監督が「W杯本大会では給水のためのタイムアウト制を導入すべき」と提案したが、日本人が慣れ親しんでいる高温多湿は、欧州勢にとっては大敵なのである。

 そのレシフェとナタルで連勝すれば、日本はグループリーグ首位通過の可能性も出てくる。決勝トーナメント1回戦の相手はD組のウルグアイ、イングランド、イタリアが濃厚だ。

 個人的には、ザッケローニ監督の母国イタリアとベスト8進出を懸けた激闘を期待したい。

(六川亨=サッカージャーナリスト、元サッカーダイジェスト編集長)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

  2. 2
    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

  3. 3
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

  1. 6
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7
    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

  3. 8
    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

  4. 9
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  5. 10
    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮

    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮