楽天球団と田中将大 メジャー移籍をめぐる「3つの疑問」

公開日: 更新日:

「入札金20億円といっても、税金を引かれれば楽天に入るのはせいぜい12億円前後。たったそれっぽっちの金額のために日本球界の宝である田中を売るのか、とスポンサーやファンに思われたくない。ただでさえ楽天は金銭にシビアな企業だけに、これ以上ケチというイメージが広がれば本社の商売にも悪影響が出ると踏んでいるのです」

 入札額が最大20億円となってから急に渋りだしたのは「利益」が減るとソロバンをはじいたからではない。十数億円のためにエースを売り飛ばすしみったれた球団と思われることを避けたいというのだ。

■球団社長が「残留」をお願いするのは「密約」があるからか

 田中が利用するかもしれない新入札制度はあくまで、球団が行使するシステムだ。選手を出すのか出さないのか、主導権は楽天にある。思惑があるなら、「田中は出さない」とひとこと言えば済む話だ。

 にもかかわらず、立花球団社長は、「来年も残って欲しいという話はする」と話している。イニシアチブを握る球団トップがわざわざ、田中に「残って欲しい」とお願いしなければならないのはなぜか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ