ノルディック・ジャンプ「日の丸飛行隊」を悩ます3ミリの“誤差”

公開日: 更新日:

 日の丸飛行隊は視界不良だ。

 17日、ノルディックスキー・ジャンプの男子日本代表がドイツ、フィンランドで行われたW杯序盤戦から帰国。ドイツ大会で葛西紀明がW杯史上最年長(41歳6カ月)で表彰台に立つなど、伊東大貴らとともに好成績を残した。

 欧州で「レジェンド(伝説)」と持ち上げられる葛西は、「ミスをしながらでも納得のいくジャンプができた。完璧に飛んだら、どんな結果になるのか」と1月のジャンプ週間、2月のソチ五輪への手応えを口にした。

 高梨沙羅の活躍もあって、ジャンプはソチ五輪から採用される女子に注目が集まっているとはいえ、葛西、竹内択、伊東の3人もメダル圏内。今後は北海道や長野などで年明けのジャンプ週間に備えるが、男子ジャンプ陣の不安はコンディションだけではない。ハード面で欠陥が生じているというのだ。

 竹内は「道具に関しては問題ないのですが」としながら、「あとはスーツですかね。ジャンプはスーツが合わないと飛距離に差が出るのです。現状では(自分の体にフィットするまで)あと2~3ミリなんですが、その2~3ミリが飛距離にして3~4メートルの差を生むのです」と説明した。

 ソチ五輪本番までにスーツの完成が間に合わなければ、日の丸飛行隊はわずか3ミリの誤差で失速しかねない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    浜辺美波&永瀬廉“お泊まり報道”で日テレから嬉しい悲鳴…大物カップル誕生で「24時間テレビ」注目度が急上昇

  4. 4

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  5. 5

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  1. 6

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  2. 7

    石破自民「1人区」でまさかの「3勝29敗」もあり得る最終盤情勢…参院選歴史的大敗の予兆

  3. 8

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  4. 9

    参院選「1人区」自民の牙城が崩壊危機 群馬、石川、鹿児島…歴史的敗北ラッシュも

  5. 10

    「サイゼリヤ」が中国の日式外食チェーンで一人勝ちの秘密…くら寿司、餃子の王将なぜ失敗