マー君移籍問題 楽天関係者が米球団に持ちかけた仰天相談

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■仲介手数料の類い

 メジャー球団は選手獲得にあたって、まず、総予算を組む。田中の場合は、それが100億円とも、120億円ともいわれている。仮に100億円とした場合、そのうち20億円は入札金に充てられ、残りの80億円は田中の契約金、年俸になるのがフツーだ。

 ただし、フツーじゃないケースもある。
 選手は通常、直接、代理人を選定してメジャー球団と交渉するが、代理人選びに球団が介入することがまれにある。

 過去に日本のプロ野球から入札制度でメジャーに移籍したある選手がこのケースで、当時は選手が所属していたプロ球団に入札金以外の仲介手数料の類いのカネが入ったとウワサされた。選手を獲得する際の総資金と入札金の金額は決まっているから、仲介手数料の原資は選手の契約金と年俸だ。つまり球団が代理人選定に関われば、しわ寄せは選手にいく可能性が生じる。

「ウインターミーティングの前には新入札制度の骨子が固まっていた。楽天にとって、その時点で入札金の上限が20億円になるのは想定内です。20億円では安いと判断した楽天が、もう少し実入りを増やせないかと考えるのは自然だ」(前出の代理人関係者)

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