「あの番組」がもたらしたSNS的楽しみ「ヤラセと情熱」プチ鹿島著

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「ヤラセと情熱」プチ鹿島著

 昭和50年代、少年だった著者はテレビの「川口浩探検シリーズ」(テレビ朝日系)を夢中になって見ていた。しかし、やがて気がついた。番組が多くの「大人」にはあまり本気で相手にされていないことに。さらに番組について熱く語り合った同級生たちも次第に冷笑を浮かべるようになった。

 でも、今、この番組が残した功績の大きさに改めて気づいたという。ネットがない時代に、人々からツッコまれるという芸を確立し、そして番組を見た人と語り合うSNS的楽しみもあったと。

 番組のパロディーを歌ってヒットさせた嘉門達夫や、番組を見て実際に探検家になった高野秀行、さらに当時の隊員らに取材をして、あの伝説の番組について語りながら、エンタメとは、ヤラセとは何か、そしてテレビそのものについて考えるノンフィクション。 (双葉社 957円)

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