頭の中は「ソチ金」より「平昌五輪」…キム・ヨナが背負う重圧

公開日: 更新日:

 では、なぜ引退しなかったのか。それは、「自身が招致委員会の広報大使を務めた18年平昌五輪のためだ」と、前出記者はこう続ける。

■メダル独占阻止

韓国のフィギュアは日本ほど選手層が厚くない。キムの活躍で注目度が上がった女子も、彼女に続く金海珍(16)や朴小宴(16)はまだ力不足。4年後の地元五輪までに有望選手のレベルを上げなければ、日本選手に表彰台を独占されるかもしれない。昨年のキムの年収は日本円で13億円以上とも報じられた。彼女が滑り続ければ大会や自身のCMスポンサーは離れず、それが若手育成の資金にも回る」

 キムは昨年の世界選手権の時「若い子を五輪に連れていきたい」と話し、1年ぶりの競技で見事優勝。女子の五輪出場枠は初めて最多の3つを取った。憧れの「女王」が今も滑り続けることで、若い選手のモチベーションもフィギュア人気も維持されている。

 ちなみに、キムのマネジメント会社が手がける今大会の収益も若手育成のために全額寄付されるそうだ。浅田の最強のライバルは背負っているモノが違う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手