マー君争奪戦 「本命」マリナーズはいきなり脱落の可能性も

公開日: 更新日:

「マリナーズが本命とは言い切れませんよ」
 こう言うのは、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏。7日から交渉が本格化する田中将大(25)の移籍先情報について、懐疑的な見方をするのである。

 この「マリナーズ本命説」を報じたのは、米スポーツ専門局の「ESPN」(電子版)。先日、田中の移籍先有力球団のランキングを発表し、1位に推したのがマリナーズだった。理由はイチロー、岩隈ら日本人選手を獲得して日本人選手に理解があること、総年俸1億ドル(約105億円)の攻防といわれる争奪戦にも対抗しうる資金力があること、などだ。

「たしかに、マリナーズは日本企業の任天堂の米国法人が筆頭株主であり、日本人選手には理解がある。シアトルの住環境も良いのですが……」と、冒頭の友成氏がこう続けた。

「資金力については、ヤンキース、ドジャースらの金満球団に比べれば豊富ではない。任天堂アメリカの経営状況も決して良いとはいえません。5年ほど前には1億2000万ドルの人件費をつぎ込んだが、近年は8000万ドル程度。さらに金庫からドルを引っ張り出せるかといえば疑問です。強打者のカノをヤンキースから10年総額2億4000万ドルで強奪し、すでにかなりの資金を使っています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず