龍谷大平安を日本一に導いた「17億円」新設グラウンド効果
2階建てのクラブハウス、内野守備の練習ができるサブグラウンドもある。土地代を含めた総工費は実に約17億円。プロの貧乏球団ではひねり出せないような大金を投じ、超良質の練習環境を整えた。
「以前は亀岡市のグラウンドで練習していたが、冬場は雪でまともな練習ができなかった。降雪量の少ない伏見区で、大会がない冬にシート打撃などの実戦練習ができたことで、特に打者は投手が投げるボールの感覚を維持できた部分もある。春の大会は投手有利というが、全試合で5得点以上を挙げており、“グラウンド効果”は大きかった」(セ球団スカウト)
今回の大会直前には約1週間、沖縄でミニキャンプを張り、沖縄の高校と練習試合をこなした。それだけでも1000万円単位の費用がかかる。
「しかも原田監督はスパルタ教育。日々の猛練習はもちろん、練習試合ともなると、三振、凡打した選手を個別に呼んでは『何で練習どおりにできないんだ!』などと大声で怒鳴り上げる。試合を見ているスカウト同士、『また始まったよ』と苦笑を浮かべることが多い」(前出のスカウト)
全国制覇するにはそれなりの理由があるのだ。