龍谷大平安を日本一に導いた「17億円」新設グラウンド効果

公開日: 更新日:

 2階建てのクラブハウス、内野守備の練習ができるサブグラウンドもある。土地代を含めた総工費は実に約17億円。プロの貧乏球団ではひねり出せないような大金を投じ、超良質の練習環境を整えた。

「以前は亀岡市のグラウンドで練習していたが、冬場は雪でまともな練習ができなかった。降雪量の少ない伏見区で、大会がない冬にシート打撃などの実戦練習ができたことで、特に打者は投手が投げるボールの感覚を維持できた部分もある。春の大会は投手有利というが、全試合で5得点以上を挙げており、“グラウンド効果”は大きかった」(セ球団スカウト)

 今回の大会直前には約1週間、沖縄でミニキャンプを張り、沖縄の高校と練習試合をこなした。それだけでも1000万円単位の費用がかかる。
「しかも原田監督はスパルタ教育。日々の猛練習はもちろん、練習試合ともなると、三振、凡打した選手を個別に呼んでは『何で練習どおりにできないんだ!』などと大声で怒鳴り上げる。試合を見ているスカウト同士、『また始まったよ』と苦笑を浮かべることが多い」(前出のスカウト)

 全国制覇するにはそれなりの理由があるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝