球界で話題の論文著者が語る 「年俸と順位と観客数の関係」

公開日: 更新日:

■お金=勝利じゃ面白くない

――巨人のように金満球団が常に勝ち、観客を集めれば、さらに金が儲かる。これでは他球団は太刀打ちできない。

「データを分析してわかったのですが、優勝したチームはその年の年俸が最低でも30億円前後というケースが多かった。補強がすべて悪いとは言いません。その球団のファンを喜ばせるためには必要でしょう。ただ、スポーツは、勝者が誰になるかわからないからこそ面白い。お金=勝利では面白くも何ともない。一部の球団だけが勝利を独占することはあってはならないのです」

――今季もセは巨人の独走、パは大補強を敢行したソフトバンクの優勝が濃厚とみられています。

「主力にケガ人が続出しなければ、その通りになるでしょうね。ただ、いつまでもそんなことを続けていたらどうなるか。日本球界もメジャーリーグのような収益分配やドラフトの完全ウエーバー方式を導入するなど、球団格差を縮める努力をすべきです。最初から勝ち組、負け組が二分されていたら、それはまともなプロスポーツとは言えない。今季も開幕前の予想通りの結果になれば、プロ野球崩壊の序曲とも言えるでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ