広島快進撃の秘密は「試合時間」にあった!…今季平均セ最短

公開日: 更新日:

セ最短の平均3時間9分

広島戦は試合が早く終わるからいいですよ。それに比べてヤクルトやDeNA戦は……」

 ネット裏のスコアラー陣が口を揃えてこう言う。広島は14日の阪神戦、ローテの谷間で今季初先発した小野が5回3失点。九回に1点差まで追いつめたものの、敗れた。

 ただ、終わってみれば九回に登板した永川勝が緊急降板するなど試合がもつれながら、試合時間は3時間3分。今季の広島、平均試合時間が約3時間9分(14日現在)と、セで最も短い(NPB発表の12球団平均は3時間19分=1日現在)。しかも、ここまで2時間台の試合が何と14試合。最短は4月29日、0-1で敗れた阪神戦の2時間00分。4時間以上の試合はわずか3試合という“省エネ”ぶりだ。

「今年の広島は、強かった頃の中日のような試合運びをしている」とは、野球評論家の福間納氏。

「得点力は巨人、阪神に劣るとはいえ、投手力で試合をモノにできている。先発、リリーフともにムダ球が少なく、四球で崩れることもない。大量失点で負ける試合が少ないし、また大量得点で勝つ試合も少ない。落合監督時代の中日も得点力は高くなかったが、投手が最少失点で抑えて勝ち星を重ねていた。そういう試合をしていれば、必然的に試合時間は短くなるものです」(福間氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方