日本代表を過大評価…メディアがサッカーW杯を歪めている

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 それをできるのが世界のトップ選手だ。グループリーグ初戦で優勝候補のスペインを5-1と撃破したオランダのロッベン(30)は、スペインのDFセルヒオラモスを置き去りにして5点目を挙げた際に、時速37キロのトップスピードを記録。FIFAが測定し、100メートルに換算すると10秒28となるこのスプリントは「サッカー史上最速」だという。

「そのスピードがドリブルでも落ちず、鋭く方向転換しても体の軸がブレない。だからトップスピードでシュート体勢に入っても、利き足の左足から強烈シュートを放つことが出来る。主戦場の右サイドからカットイン。細かいキックフェイントを入れて独特の間合いからシュートを放つ。なので相手DFはロッベンの動きが分かっていても体を寄せたり、足を伸ばしてブロックすることが出来ないのです」(ドイツサッカー協会公認S級コーチの鈴木良平氏)

 アルゼンチンのメッシ(26)も日本人選手からすると異次元だ。

「細かいステップから瞬時にトップスピードに乗り、相手DF何人に囲まれようが、少しでも隙間があれば体を傾けたりしながら、スルスルッとすり抜けていく。DFに体をぶつけられてもバランスを崩すこともないし、スピードも落ちない。見た目以上の体幹の強さがメッシのストロングポイント。シュート自体も独特です。軸足の右足を踏ん張ってイチ・ニのサンで打つのではなく、ドリブルの途中で左足の膝から下をスパッと振り抜いてシュートを打つ。タイミングが取れず、呆然とボールを見送るGKが多いのは、メッシならではの間合いのせいなのです」(鈴木氏)

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