なれ合い、茶番が常態化 全パ伊東監督も嘆く「球宴不要論」

公開日: 更新日:

 選出された選手がマトモに出場できないのも問題だ。伊東監督はこうも話していた。
「(スタメンは)基本的にファン投票の選手中心にと思っているけど…中村(西武、一塁部門1位)と浅村(西武、二塁部門1位)はケガで守れないし。中田(外野部門2位)もコンディションが悪いっていうからなあ…。もう出たいって言う人を出したいよ」

 最後は半ばヤケクソになっていた。伊東監督が現役時代に16度出場した球宴では、同じパの選手同士ですら手の内を隠していた。
「投手はウイニングショットは絶対に投げてくれなかったよ。サインも直球とカーブだけ。情報収集はしたね。打者に探りを入れて、リードの参考にしたり、
球団に報告したり。でも、今の選手は仲が良いから、もうそれはないかもね。昔の方が緊張感があった」(伊東監督)

 この日、地上波中継したテレビ朝日は21時で放送終了。七回裏でも予定通りに打ち切った。続きは系列のBS、CSでも放送せず。視聴者はたまったものではないが、今の球宴はその程度のコンテンツというのがテレビ局の認識なのだろう。
 来年から球宴が消滅しても、NPB以外は誰も困らない。

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