“条件”に満たない豪栄道を大関に昇進させた相撲協会の思惑

公開日: 更新日:

 カップラーメンさながらに、簡単に大関が出来上がった。

 横綱白鵬の優勝で幕を閉じた名古屋場所。そんな中、あっという間に大関昇進が確定したのが、関脇の豪栄道(28)だ。

 大関昇進の目安は3場所33勝以上。豪栄道は前2場所で20勝とはいえ、先場所は8勝しかしていない。この時点で、今場所の大関とりは消滅したと誰もが思っていた。

 それが14日目に11勝目を挙げると突然、審判部が「千秋楽も勝って12勝なら、3場所33勝に1勝足りないが昇進の話も出てくる」と言及。すると、とんとん拍子に話が決まり、この日(27日)、琴奨菊を下すや事実上の昇進が決まったのだ。現地で取材する記者が言う。

「報道陣も何が何やらという感じですよ。豪栄道に非はないが、腑に落ちないことばかり。いくらここ2場所で横綱に3回勝っているとはいえ、先場所8勝。しかも大関とりのプレッシャーがないまま昇進。これでは過去、大関とりに挑戦して果たせなかった力士は何だったのかとなりかねない」


■新しい日本人スターがほしい協会

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず