“条件”に満たない豪栄道を大関に昇進させた相撲協会の思惑

公開日: 更新日:

 相撲評論家の中澤潔氏は「相撲協会にとっては渡りに船だったのでは」とこう言う。

「これまで日本人の横綱候補は稀勢の里だったが、掛け声は勇ましいものの期待外れ。おそらく、もう昇進の望みはない。琴奨菊も今場所の12勝は出来過ぎです。協会としては、新しい日本人のスターが欲しい。そんな時に都合良く出てきたのが豪栄道。しかも、今場所2敗した白鵬も相撲内容が悪く、下り坂であることは間違いない。ここはひとつ、稀勢の里から乗り換えて、新しい日本人大関に踏ん張ってもらおうという協会の思惑でしょう」

 30日の理事会で正式に昇進が決まる豪栄道。取組後は「一生懸命やるしかないという気持ちだった。まだあまり(昇進の)実感がわかない」と話したように、当の本人が一番驚いているに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方