右肘靭帯断裂から復活 メジャー現役最多勝右腕がマー君激励

公開日: 更新日:

――(血小板を患部に注射して損傷部分の回復を促す)PRP療法は試しましたか。

「PRP療法やほかのことはしなかった。僕の場合は靭帯が明らかに断裂していて、それに当時はあまりPRPは広まっていなかったと思う。僕の場合は状態も悪かったと思うし、とにかくそれを治さねばならなかった」

――手術への葛藤や不安、恐怖感などは。

「そういうものはなかった。トミー・ジョンを受けたことのある何人かのチームメートとも話をしたし、不安や恐怖心はまったくなかった。頭の中は、必ず治る、リハビリをしたら必ず戻ってこられるという自信だけだった。(メジャー復帰まで)13カ月かかったけれど、その後の2010年は良いシーズンを過ごせた」

――リハビリで一番つらかったことは。

「初期はゆっくり進むので辛抱が必要。野球らしいことはまったくできないからね。初めの2、3カ月はエクササイズ、マッサージセラピー、フィジカルセラピーといった野球に関連のない内容だった。一番つらかったのはチームとのつながりが断たれてしまっていると感じたこと。リハビリ中心の生活でみんなと一緒にいる時間も少なく、自分はチームの一員ではないような感覚が襲う。でも時間がかかってもそれが回復へのプロセスだと理解しないといけないし、焦ってはいけないんだ。急いで復帰してまた故障するということもある。12カ月から16カ月かかるもので、8カ月で治そうとしても無理なのだから」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束