日大鶴ケ丘・萩生田監督に聞いた“職業監督”の収入、苦労

公開日: 更新日:

――そこまでしなくても、職業監督ならば多くの収入があるんじゃないですか? 中には年収2000万円の監督もいると聞きました。

「(渋い表情で)ウチはそうでもないんです(苦笑い)。正規の教員と比べれば7割程度です」

――監督手当は出ないんですか?

「部活動を受け持つ職員はすべて普段は1日500円。今のように丸一日という時でも2000円。学校の規則できっちり金額は決まっています。甲子園出場で金一封? 前回、甲子園に出た08年の時は期待して給料明細を見たんですけど、反映されていませんでしたし、今回もないでしょう(苦笑い)。ウチは大学法人の子会社のようなものですから、そこはキッチリしています」

――「職業監督といってもなかなかツライよ」と。

「僕は1年契約なんですが、つぶしがきかないし、このまま監督をやっていくしかない。それに監督だけやって多くの収入を得られる人はほんの一握りです。2年か3年やってダメならクビ、というのが多いですからね。ただ、監督だけやっていればいい、という時代でもなくなってきているのかなと。授業も受け持ちながら、いろんな生徒と向き合っていくことも必要ではないかと。まあ大変なことも多いですが、好きなことをやって生活ができるなんて幸せなこと。僕はそう思ってやっています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾