アギーレも勘違い 日本がメキシコを真似できない科学的根拠

公開日: 更新日:

■筋トレと体幹トレも逆効果に

 平山氏は最近、サッカークラブの子供たちにこんな話をしたという。

「長友と本田選手、コロンビアのハメス・ロドリゲスとメッシのドリブル時の写真を見せました。長友と本田は腰が沈み過ぎて、太ももにはパンパンに力が入っている。日本人は骨盤、股関節の可動性が低いので、疲れてくると体の重さを支えることができない。それに対してロドリゲスやメッシは下半身に余分な力が入っておらず、左に右に動いてドリブルしても体の中心軸がブレません。日本人より股関節の可動性が高いので、不安定な状態に対応できるし、無理な姿勢からもシュートが打てる。技術だけでなく、この点も決定力の違いになっている」

 日本人は何とか欧米人の体に追いつこうと、筋トレをやる選手が多い。近年は筋トレばかりではダメだということに気がつき、体幹トレをやるようになった。

「それも、体幹についている骨盤の可動性が低い者がやっても、逆に体は硬くなります」(前出の平山氏)


 体格が似ていても、骨格のつくりや動きが違う日本選手にメキシコ選手のようなサッカーは真似できない。そもそもメキシコはW杯に15回出場。今回はオランダに惜敗してベスト16止まりだったが、8強入りが2度ある強豪国。日本とは実績も違う。

「メキシコとプレースタイルが似ている」というのは、アギーレ新監督の“社交辞令”だといいが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異