就任会見から見えた アギーレの「戦力外」と「呼びたい選手」

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 日本代表の新指揮官ハビエル・アギーレ(55)は11日の就任記者会見で、「自分のサッカー哲学はシンプル。まずは守備を固める。選手全員がたくさん走り、良いプレーをし、そして勝利を目指す」とコメントした。続けて、今後の選手選考、起用法などについて明確な意思表示を行った。

 選手選考に関して「将来性のある選手」と断言。「チームのために献身的にプレーする選手」「守備はDF任せではいけない。FWにもMFにも要求する」「守備はボールを奪うことが重要」「DFにはボールを奪った後に的確に攻撃につなげることを求める」などを加えた。

■「攻守のバランス」と「将来性」で外れる4選手

 来日会見語録から「アギーレ・ジャパン」が、どんなチーム構成になるのか? サッカーライターの平野史氏は「ザック・ジャパンで大黒柱だったMFの本田圭佑(28)は厳しい」とこう続ける。

「ザック・ジャパンで本田は守備に関して、ボール保持者にプレスを掛け、左右両サイドのどちらかのコースを塞ぐ程度の要求しかされておらず、アギーレの言うところの<ボールを奪う>という守備はやってこなかったし、そもそも守備については能力、意識ともに平均点以下の選手。さらに言うと<チームのために献身的にプレーする>というアギーレの考え方も、本田のプレースタイルとは合致しません。本田は、試合中にまったく守備をしないというわけではありませんが、大半は自分が攻撃のお膳立てからフィニッシュに絡むためのもの。あくまで“自分ありき”の選手なのです。アギーレの大前提である<将来性>という点からも、4年後のロシアW杯で32歳の本田が、早い段階で構想外になる可能性は高い」

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