巨人の窮地救った“ローテ7番目”小山は年俸1800万円

公開日: 更新日:

 巨人の窮地を救ったのは、ずっと埋もれていた右腕だった。

 2位阪神に0・5ゲーム差に詰め寄られて迎えた昨13日の首位攻防戦第2ラウンド。負ければ6月7日以来の首位陥落となる巨人は、先発した小山雄輝(25)が阪神打線を七回途中まで5安打1失点に抑えて4勝目(0敗)。原監督も「立ち上がりが上手ではないが、今日は積極的に自分の投球をしようという、いいものが出た」と及第点を与える内容だった。

「谷間」の男だった。今季は二軍スタート。ローテーションの谷間だった5月25日の日本ハム戦で初登板初勝利を挙げた翌日、登録を抹消された。その後、交流戦で好投しても、日程の都合で一軍と二軍を行ったり来たり。便利屋というか、要は使い勝手のよい男。原監督は先月、小山を「日程とか、なかなかいい状態で投げさせてあげられていないけど、方向的にはいいと思う」と、独特な言い回しでねぎらった。

■費用対効果抜群の貢献度

 大府高(愛知)、天理大を経て10年のドラフト4位で入団。昨季まで3年間でわずか2勝。いずれも誰かの代役として谷間を埋めた勝利だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態