広島と1ゲーム差首位攻防 巨人は地方でホーム戦の“痛恨”

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 巨人にとって今年のマツダは鬼門。切り札のセットアッパー山口は、広島戦の防御率11.81、敵地では27.00と突出して相性が悪い。巨人の選手からは「イヤな球場といえば、昔はナゴヤドームだったけど、今は広島のマツダ」という意見が大半。だから、鬼門に行く前に東京ドームでライバルを叩いておきたかったのだ。巨人は今季、東京ドームで34勝19敗1分け。現在の貯金12は、本拠地で稼いだものと言っていい。

 球団の方針とは裏腹に、巨人は地方で弱い。これまで8試合で3勝5敗。大事なきょうの初戦に先発する杉内は屋外球場を苦手とし、慣れない地方のマウンドを好まない。現在の7勝中、屋根があるドーム球場で6勝、5敗中3敗を外で喫している。7月12日の阪神戦以来、白星から遠ざかっているその杉内は昨1日、ジャイアンツ球場で調整し、「勝てるように頑張ります」と話し、長野入りした。

 3戦目の宇都宮で登板予定の栃木市出身の沢村こそ、地元での凱旋登板に「なかなか地元で投げる機会はない。元気な姿を見せたい」と喜んだものの、広島の山内投手コーチは「東京ドームより巨人にホームアドバンテージはない」と言う。原監督が「城」と評す東京ドームで戦えないのは巨人にとって痛恨。北関東は巨人ファンが多い地域というのが、唯一の救いだが……。

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