報道は真っ二つ…松井裕の今後を左右する星野監督の去就
楽天・星野監督(67)の去就をめぐって、報道が2つに割れている。
立花球団社長の「長期契約を結んでいますから、その通りに進んでいると思ってもらえれば」との言葉を受け、ほとんどのスポーツ紙が「昨季結んだばかりの3年契約に変更はない。続投」と書く中、デイリースポーツは体調面を理由に「辞任へ」と報道。星野監督は今季5月下旬に腰椎椎間板ヘルニアと、国指定の難病である胸椎黄色靱帯骨化症の手術を行うため約2カ月間休養した。手術は成功したものの、いまだに体調に不安が残るのは確か。阪神監督時代も高血圧症を理由に退任している上、チームは最下位ということを考えれば、3年契約の1年目とはいえ責任を取って辞めても不思議ではない。
続投か辞任か、いずれ本人が正式に決断するだろうが、その結果で今後が大きく左右される選手がいる。ルーキーの松井裕樹(18)である。
松井が所属していた桐光学園は野球部内の方針で先輩後輩の上下関係はほとんどなく、松井は上級生と「タメ口」で話すこともあった。体育会系とは思えない、和気あいあいとしたムードだった。野呂監督も松井に対しては放任主義。中学時代に所属していた緑東シニアの中丸監督も「中学の時は監督におだてられながらやっていたようなもんです」と話す。そういう環境の中で、甲子園の奪三振記録(22)を作るまでに成長した。