「野村監督辞任」は広島からヤンキース黒田への“ラブコール”

公開日: 更新日:

 広島には苦い経験がある。黒田がドジャースを退団してFAとなった11年オフ、一度は復帰寸前までこぎつけた。球団フロントが野村監督を同行して渡米し、黒田と直接交渉。年俸3億円という具体的な条件を提示し、復帰の感触を得た。が、その後に名門ヤンキースから、1年15億円というオファーが飛び込み、代理人から強く勧められた黒田にメジャー残留の道を選ばれた。このオフが黒田復帰の最後の機会と捉える広島側も同じ轍を踏むわけにはいかず、少しでも早く野村監督の去就を発表する必要があったというわけだ。

「もちろん、家族のことなど問題はある。夫人と2人の娘さんは米国での生活を望み、特にハリウッドスターなどセレブの子息が多く通うロスの小学校にいる娘さんは、日本に帰りたがらない。黒田が『もう完全に外国人』と苦笑いするほど、米国での生活にどっぷり馴染んでいる。日本に戻るとなれば単身赴任という形になるかもしれないが、広島の誠意は伝わったんじゃないか」

 とは、地元の放送局関係者だ。尊敬する黒田が戻ってくるとなれば、今オフのメジャー移籍を熱望するエースの前田健太(26)の心境にも変化が出てくるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?