メジャーで活躍 元中日チェンのFAが日本人投手に重大影響

公開日: 更新日:

 台湾人左腕が好調だ。今やオリオールズのエース格にまで上り詰めた元中日のチェン(29)だ。

 今季ここまで26試合に登板し14勝4敗、防御率3.83。97年以来17年ぶりの地区優勝を狙うア・リーグ東地区首位のチームを牽引。勝ち星はリーグトップの15勝のタイガース・ポーセロら4人を1勝差で追っており、メジャー3年目にして最多勝取りも可能な位置に付けている。

 今季好調の要因はメジャー公認球に慣れて制球が安定したことに加え、「捕手に頼らず、自分で配球を考えるようになった」と話すチェン。今オフにはFAとなる。メジャーでも貴重な先発左腕だけに、争奪戦に発展するのは必至だ。昨年、新たに代理人契約を交わした敏腕のスコット・ボラス氏が各球団に大型契約を要求することが予想され、交渉が長期化する可能性もある。このチェンの交渉の行方が日本人投手にも影響を及ぼしかねない。

 メジャー各球団では、その年の目玉や実績のある大物選手を優先して補強が進められる。補強予算を本命の選手に重点的に配分するためだ。当然、実績が乏しかったり、人気薄選手との交渉は後回しになり、2月のキャンプ直前に合意に達することも珍しくない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い