見送りマエケンより“割安” メジャーでロッテ「成瀬株」急上昇

公開日: 更新日:

「(選手入札の)権利はわれわれの方にある。行かせてはやりたいが、今年の成績じゃ難しい」

 13日、広島前田健太(26)のメジャー移籍について一部メディアにこう話した広島・松田元オーナー。「球団総帥」の一言で今オフの移籍は事実上見送られることになった。マエケン獲得を狙っていた複数のメジャー球団はがっかりだが、その資金は別の日本人投手の争奪戦に使われるかもしれない。

 メジャー事情に詳しいある球団幹部は言う。

「今季のメジャーはヤンキース、レッドソックス、レンジャーズなど、資金が潤沢なチームが軒並み低迷。オフはこうしたチームが一気に大型補強を行う予定です。先の3チームはマエケン獲得のために数十億円を用意して争奪戦に備えていた。マエケンの移籍が消えたことで、各チームとも補強戦略を見直すことになる。そうなるとロッテの成瀬(29)がクローズアップされるはずです。左の成瀬は今季こそ精彩を欠いたが(9勝11敗、防御率4.67)、制球力は安定しているうえ、09年から12年までは4年連続2ケタ勝利。強風が吹き荒れる本拠地じゃなければ、もっと勝てたともいわれる。岩隈(マリナーズ)や田中(ヤンキース)のように三振は取れなくても、六~七回まで打たせて取る投球でゲームをつくれる。これも分業制が進むメジャーでは評価されています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?