呉からサヨナラ3ラン ソフトB中村晃に備わる卓越“選球眼”

公開日: 更新日:

■ニックネームは「たまねぎくん」

 試合後、藤本打撃コーチもこう言った。

「職人タイプで、ヒットを打っても内容が悪いと考え込んでしまう。レギュラーになって、タイトルも取ったんだから、もっと自信を持って思い切りいけ、と言ってるんだけどね。うちの若手の中でも練習量は抜けてますよ。一番早く球場に来て打っている。これで自信を持ってくれればね。明日以降はもっと怖い打者になりますよ」

 帝京高から07年高校生ドラフト3巡目で入団し、一軍デビューは11年。昨季から一軍に定着し、今季は打率.308、4本塁打、61打点、176安打で最多安打の初タイトルを獲得した。入団7年目でいよいよ才能が花開いたが、実は入団直後から「凄い高校生が入ってきた」と球団内で話題になっていた。

「高卒1年目の二軍戦、調整登板のために投げていた一軍投手と対戦したことがある。中村はその打席で決め球のフォークを余裕を持って見逃し。敵も、『本当に高卒1年目? あの選球眼は並じゃないぞ』と驚いたほどです」(前出のOB)

 その丸っこい顔の形から、ナインに「たまねぎくん」と呼ばれている中村。普段は記者泣かせも、この日だけはファンとナインを泣かせた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然