プロ野球の「助っ人たらい回し」 日本人選手には弊害だらけ

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 もはやオフの風物詩と言っていいだろう。外国人選手の来季契約が次々と決まり始めている中、今オフも助っ人の「シャッフル現象」が止まらないからだ。

 すでにバリントン(34=広島)、ブランコ(34=DeNA)のオリックス移籍が決定的で、ミコライオ(30=広島)はヤクルトへの加入が秒読み。ペーニャ(32=オリックス)、キラ(30=広島)、ロペス(31=巨人)も国内他球団への移籍を模索している。

 毎年、新たな助っ人を発掘しているチームはもはや広島、日本ハム中日などごくわずか。「当たるか外れるか分からない新外国人選手を何人も取るなら、高いカネを払っても日本で実績のある、確実に計算できる外国人選手を他球団から引き抜いたほうがリスクが少ない」という球団側の思惑はあるにせよ、代わり映えのしない助っ人ばかりではファンもうんざりだろう。

■「国内FA権」取得すれば日本人扱い

 もっとも、この「助っ人のたらい回し」。弊害はファンの興味減退だけではない。日本人選手の活躍の場も奪いつつある。

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