「まともな指導者がいない」 広岡達朗氏が古巣巨人をバッサリ

公開日: 更新日:

巨人の厳しい伝統が薄れてしまっていますよ」。こう苦言を呈するのは、巨人OBであり、ヤクルト西武の監督として優勝、日本一を達成した広岡達朗氏(82)。今季の巨人は坂本勇人(26)が主将に就任、阿部慎之助(35)を一塁にコンバートするなど、4連覇に向けて舵を切った。そんな古巣の動きを広岡氏が、1時間にわたって一刀両断――。

■フロントに電話

 巨人というチームは、他球団の模範になるべきである、というのは私の以前からの持論です。プロ野球80年、巨人は常にその中心にいる。故正力松太郎オーナーは「大リーグに追いつけ、追い越せ。それが巨人の宿命である」と言った。今の巨人にはその伝統が薄れている気がしてなりません。

 昨年、リーグ優勝を果たしたものの、CSで敗退した。にもかかわらず、のんきにハワイに優勝旅行に出かけてる。本来なら辞退すべきです。思わず巨人のフロントに電話しました。「あの戦力ならリーグ優勝は当たり前。日本一になって初めてよし、ではありませんか。それでは正力さんが許してくれませんよ」とね。巨人が優勝旅行を取りやめていたら、他球団も刺激を受けるはずなんです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー