「まともな指導者がいない」 広岡達朗氏が古巣巨人をバッサリ

公開日: 更新日:

■キャプテン坂本ではなく阿部を

 阿部の一塁コンバートは、反対です。あくまで捕手として勝負しろと言いたいね。本人にとって大きな決断だったと思いますけど、一塁をやるとなってそれでダメならもう、選手生命は終わりです。それに、「もう捕手ができないから、一塁で」という消極的な気持ちで一塁をやるつもりでいるとすれば、チームの結束力にも影響しかねない。一塁になってただ打てばいいとなったら、それこそ川上さんと同じになりますよ(笑い)。あくまでチームが主役。己は己という意識が蔓延すればチームは崩壊するだけです。阿部は本来、地肩が強いのだから、スローイングを改善すれば、まだまだやれるはずだと思っています。

 それに、今の巨人の中心はやはり阿部です。キャプテンも私は阿部が続けるべきと思っています。阿部ならチーム全体にニラみがきく。現役よりも、指導者として次代の選手を育てる期間の方が長いんです。後輩選手たちに「巨人軍とはこうあるべき」ということを身をもって教え込む。坂本にバトンを託すのはそれからでも遅くない。


 先日、桃井球団会長に「巨人が5連覇したら原を一番弱いチームにやるべきですよ。野球界にプラスになる」と言ったら笑っていたけれども、いい選手がたくさんいるチームなら、そりゃ勝てる。弱いチームの監督をやってみなさい。今の原ならとっくに負けてますよ。昨年のドラフト岡本和真を1位で獲得した。一昨年の和田恋と同じ高卒の三塁手。ポジションが重なる2人をどう育てるのか、見ものです。

 巨人にはまだまだ言いたいことはありますが、まあ今年も巨人が有利でしょう。他球団がふがいないですから。とりわけ、優勝争いのライバルであるべき阪神といったら……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学