オリ大山暁史 コーチに与えられたミッションは“左打者封じ”

公開日: 更新日:

 プロ1年目だった昨年の一軍出場はわずかに1試合。2人の打者との対戦に終わったオリックス投手の大山暁史(26)。それでも今季、チームがこの左腕にかける期待は大きい。オフの大補強で各ポジションの層に厚みが増す中、唯一のアキレス腱が「中継ぎのワンポイント左腕」だからである。

「去年のシーズンは、ピンチで左の強打者を迎えた場面でも、中継ぎは中山を除いて右(投げ)がほとんど。結果的に右投手で痛打を許して負けたケースもあった。大山が年間を通して活躍してくれれば、その不安がなくなる。チームのカギを握っている選手のひとりです」(星野投手コーチ)

 昨年は自らチャンスを潰した。キャンプ、オープン戦で結果を残し、開幕は同期の東明と共に一軍切符をつかんだが、すぐに弱点が浮き彫りになった。

 大山は当時を振り返りながら言う。

「去年はルーキーだったので、マウンドに立つと『抑えよう、抑えなければ』という気持ちばかりが先に立ってしまい、制球が乱れた。二軍に落ちても結果を求めるあまり、自分の投球ができないまま終わった。気持ちの問題です。今は高山さんや星野さん(共に投手コーチ)に『オマエはとにかく左打者を抑える。それが仕事だ』と何度も言われてます。余計なことを考えず、目の前の左打者を抑えるだけです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾