常勝軍団なぜ? チーム在籍40年の重鎮が見た「中日の低迷」

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■一時は「モッカ監督」も考えた

――落合退任が決まり、後任に高木守道監督を招聘しました。

「次は落合監督も認めていた高木さんしかいないと。そして高木さんに思い切って采配を振るってもらうにあたり、投手をまとめて意見ができるコーチは権藤博さん以外に考えられなかった。私自身、球団史上最高の野手と投手が指導者としてタッグを組むのは夢でもありました」

――しかし2人は投手起用を巡り意見が対立。わずか1年でコンビは解消しました。

「2人は一緒に遊ぶ間柄ではないが、仲が悪かったわけではない。ただ、2人の考えに徐々に齟齬が生じ、巨人とのCSで継投がうまくいかずに敗れた。高木監督は権藤コーチに任せられなくなった。監督がやりやすい環境をつくるのが私の役目だから、意見を尊重するしかない。一方で落合監督は森ヘッドに投手を全て任せた。その違いはあったと思います」

――そして翌13年は4位に転落しました。

「私自身も高木さんと権藤さんが離れることになり、あれっと思った。あの年、白井オーナーが『権藤が残っていれば優勝争いができたんじゃないか』と言ったことがある。最後まで2人が一緒にやってくれていたら……と思ったこともあった。私がそれを何とかすべきだった、と言われたら反論はできません」

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