著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

14日目に白鵬の変化でコロリ ダメ大関・稀勢の里にも言い分があろう

公開日: 更新日:

「いつもしゃべらないだろ。ま、一杯やれよ」

 とついでやると、ぐっと飲み干して、

「ぷえい! モンゴルの新鋭がまたひとり出てきて、千秋楽も豪栄道に勝って、部屋の先輩・日馬富士の援護を待つ。けがした兄弟子の安美錦からも励まされて、なんかよかったっしょ。デント~テキ大家族の助け合い、みたいな?」

「へ~? 難しい言葉知ってるんだ」

 とまたつぐと、ぐぐっと飲み干して、

「ぶえい! ばかにしないでくださいよ。オレ日本人最強大関っすからね。日本語は逸ノ城よりもしゃべれますよ。照ノ富士のほうがうまいけど、えっへっへ~」

 杯を重ねては、

「ぶえい、ぶえい! あのねえ、強いっすよ。逸も照も、動かないっすもん。横綱はみんな頭いいしね! 照の援護射撃がしたい日馬富士と、簡単に負けられない白鵬が千秋楽結びに大相撲で、誰の顔もつぶさないようにもってく。モンゴルっつうよか、もんグルだ~ね! まあみんな勝ち越したからいいじゃないっすか」

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