ハリル初陣飾るも…代表新顔は「不完全燃焼」の評価ばかり

公開日: 更新日:

 日本代表監督としての初陣・チュニジア戦(27日)が終わった瞬間、ハリルホジッチ新監督の胸には「うれしさ」「安堵感」とともに「残念」という思いがよぎっただろう。

 というのも就任して以来、チーム強化の方針として「多くの選手に可能性を与える」「各ポジションに競争原理を植え付ける」ことを掲げたものの、この日ゴールに絡んだのは、毎度お馴染みの顔ぶれだったからだ。

 先発には、代表デビュー戦となったFW川又堅碁(25)と左SB藤春広輝(26)、代表2試合目のFW永井謙佑(26)らが並び、不動の先発陣だった1月のアジア杯組はMF長谷部誠(31)とDF吉田麻也(26)の2人だけ。平均年齢も2歳以上若返った。しかし、代表新顔たちは、レギュラー陣を脅かすようなプレーを見せられなかった。

 メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏が言う。

「CF型の川又は、自分の持ち味である高さなどを試合中からもっとアピールすべき。永井は運動量も多く、武器のスピードを生かそうと頑張ったが、いかんせんミスが多過ぎた。FW宇佐美(貴史=22)が後半27分に代表デビュー。終了間際に右ポスト直撃のシュートを放つなど評価されているが、強行軍のチュニジア選手の足が止まってから出場して結果を残せなかったわけだし、評価すべきではない。ダイレクトプレーの少なさなどの課題を解消するため、今後一層の努力を続けていかなければならない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波