前監督とは対照的 ソフトB工藤監督は表情コロコロ“百面相”

公開日: 更新日:

 敗戦の瞬間、ソフトバンクの工藤新監督(51)は両手を帽子の上で組むと、頭を抱えるようにして天を仰いだ。悔しさに顔を歪め、気を取り直すように笑みを浮かべて選手を迎えたが、試合中からその表情はコロコロ変わった。

「監督というのはヤセ我慢も仕事のうち。実際にグラウンドでプレーするのは選手。試合が始まれば選手を信じ、託すしかない。人間のやることだからミスも出る。それに監督が一喜一憂していたら、選手は浮足立ってしまう。無表情過ぎるところはあるが、中日時代の落合監督は常に泰然自若としていた。選手から見たら、どちらが安心するか。敵から見たら、どちらが不気味か。言うまでもないだろう」

 とは、権藤元横浜監督の持論だが、ポーカーフェースと言えば、ソフトバンクの秋山前監督の専売特許。そんな秋山監督を権藤氏は、「選手を主役にし、自分は黒子に徹した。試合中、ミスが出ようが何があろうが、顔色ひとつ変えずに淡々と試合を見守ったあの姿勢が、豊富な戦力が揃うチームをまとめたのは間違いない」と評価していた。

 1-3でロッテとの開幕戦を落としたソフトバンク。前監督とは対照的な新監督が今年一年、どうチームをまとめていくか、見ものではある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘