前監督とは対照的 ソフトB工藤監督は表情コロコロ“百面相”

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 敗戦の瞬間、ソフトバンクの工藤新監督(51)は両手を帽子の上で組むと、頭を抱えるようにして天を仰いだ。悔しさに顔を歪め、気を取り直すように笑みを浮かべて選手を迎えたが、試合中からその表情はコロコロ変わった。

「監督というのはヤセ我慢も仕事のうち。実際にグラウンドでプレーするのは選手。試合が始まれば選手を信じ、託すしかない。人間のやることだからミスも出る。それに監督が一喜一憂していたら、選手は浮足立ってしまう。無表情過ぎるところはあるが、中日時代の落合監督は常に泰然自若としていた。選手から見たら、どちらが安心するか。敵から見たら、どちらが不気味か。言うまでもないだろう」

 とは、権藤元横浜監督の持論だが、ポーカーフェースと言えば、ソフトバンクの秋山前監督の専売特許。そんな秋山監督を権藤氏は、「選手を主役にし、自分は黒子に徹した。試合中、ミスが出ようが何があろうが、顔色ひとつ変えずに淡々と試合を見守ったあの姿勢が、豊富な戦力が揃うチームをまとめたのは間違いない」と評価していた。

 1-3でロッテとの開幕戦を落としたソフトバンク。前監督とは対照的な新監督が今年一年、どうチームをまとめていくか、見ものではある。

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