<第6回>ある日突然同期に足で負けた父・徹氏は愕然「今でも不思議。なんで?ウソだろ?間違いだよな?」

公開日: 更新日:
(C)日刊ゲンダイ

 三菱重工横浜の野球部には、大谷の父・徹(52)も含めて高校出の同期が4人いた。

 そのうちのひとり栃木工業高から来た外野手の飯塚富司は「ゆくゆくはプロに行く」と、部員のだれもがその実力を認めていた。社会人3年目、83年のドラフトで阪急(現オリックス)に3位指名され、プロ入り。阪急、オリックス、横浜で計13年間プレー、現在はプロ野球の審判をしている。

 もうひとりは85年のドラフト2位で阪神に入団する中野佐資。村山実監督時代、和田豊(現阪神監督)、大野久とともに「少年隊」と呼ばれた外野手だ。

 中野は国学院栃木から左腕投手として入ったものの、入社1年目に肩を壊して外野手に転向。「こっち(岩手)でほとんど練習せずに行って、いきなり肩を壊してしまった」という徹同様、1年目はランニング主体のメニューをこなしていた。当時を振り返って徹が言う。

「(中野は)入社当時、飯塚ほどの選手ではなかった。走るのもボクよりも遅かったですし。僕 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り718文字/全文1,146文字)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性