13残塁の拙攻…巨人はキャンプの「速球打ち特訓」がアダに

公開日: 更新日:

 巨人が1日で借金生活に逆戻りした。

 8日の広島戦で、相手の5安打を大きく上回る11安打を放ちながら2得点。マイコラスと村田が送りバントを失敗するなど、前日の11残塁に続き、この日も13残塁の拙攻で競り負けた。原監督は「1本が出ていれば。1本だけだね。タイムリーがね。バント失敗? 何とかスコアリングポジションへと考えたけど」とむっつり。チーム打率は.234に上がってきたとはいえ、まだまだ低空飛行。その上、指揮官が掲げる「1点を取る野球」も実践できない。パワープレーがウリなのに、今季の本塁打数はこの日打った片岡が2本、亀井が3本の計5本。阿部、坂本といった中軸がゼロでは得点力は半減する。昨季泣いた貧打が今季も継続している理由は何か。

 原監督により、昨年の秋季練習から春のキャンプでも強制的に行った「体感160キロ超高速マシン打撃練習」をナインは口々に指摘する。ある主力選手はキャンプ中、「打撃フォームを固めたい時期なのに、あんな速い球だと当てにいっちゃう。スイングが乱れるし、フォームも固まらないよ」と周囲に漏らしていた。故障防止の名目で用意された金属バットも不評を買い、「高校野球じゃあるまいし抵抗ある。それに木製と打ち方も違う」と気恥ずかしさや弊害を感じながら「でも痛いから」と各選手は「禁断の金属バット」に次々と手を染めていった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方