著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

総理、競泳北島を見習えや!

公開日: 更新日:

 総理胸を張って、

「賃上げの風を全国チュチュウアウアにとぉけたい思いを句にしたわけで、ま、ごじゃます」

 一句と本人が言ったのだから俳句のつもりだろう。悪いがね総理。俳句は一句に季語を1つ入れるのがルール。

 おめえのは「春」「八重桜」、季語が2つ入った二重季語! つまりな、五七五にしただけの語呂合わせ。俳句じゃねえのだよ。芭蕉も蕪村も一茶も子規も名だたる俳人があの世からおめえのフェイスブックに猛抗議してドカンと炎上するような醜悪!

 今年も安倍晋三は桜の下で胸を張り「ここで一句」とやった。取り囲む記者ども、今年も俳句だ! と色めき立った。

「賃上げの、花が舞い散る、春の風」

「花」「舞い散る」「春」な、なんと、季語が3つ! 年々勘違いがひどくなるのは政策だけじゃねえな。取り巻きの記者どもも、どこのガッコを出たか知らんが「総理、毎年季語が2つ3つと増えてますね」と突っ込んでやるやつぁひとりもおらんかったばかりか、掲載した大新聞各紙も「総理桜の下で俳句を披露」と書いて疑問ひとつ感じなかった。政権から睨まれたくはなし。裸の王様が腰の引けたバカに取り囲まれる糞詰まり。

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