著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

総理、競泳北島を見習えや!

公開日: 更新日:

 桜前線が北へ駆け抜ける時期に、水泳の北島康介がわが身を桜に見立て、「選手としてやりたいことをやってきたが、桜は散った」。

 日本選手権で100メートル一本に絞って優勝を狙ったが3位だった。取り囲む記者ども、ついに引退か! と色めき立ったが、「来年もう一花咲かせたいという気持ちもある」。

 ピークの過ぎたわが身を桜に例えた。引退を「散り際」、桜散るように去り行くのを「花道を飾る」。潔さを花に例えたあたり、自分の見せ方を心得ていてなかなかよい。

 花なあ……源氏物語に、「花散里」「末摘花」。まさか日刊ゲンダイのスポーツ面にいにしえの雅を垣間見るか。

 桜が満開になった総理官邸で去年の春、花を見上げながら安倍晋三が「ここで一句」とやった。取り囲む記者ども、ほう!

 俳句だ、と色めき立った。

「給料の、上がりし春は、八重桜」

 記者どよめいて、

「お~さすが!」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です