ついに単独最下位の阪神 助っ人の増長招いた球団の“遠慮”

公開日: 更新日:

 9日の広島戦に0-10で大敗し、和田監督になって初めて単独最下位に沈んだ阪神。咋10日は不振かつ緩慢プレーを重ねるマートン(33)を今季初めてスタメンから外したものの、2-7で敗れて屈辱の本拠地3連敗。借金は今季最多に並ぶ5となり、和田監督は「同じような内容で負けて非常に申し訳ない」と頭を下げた。

 今季のマートンは判定を不服として審判に詰め寄ったり、3日の巨人戦後には報道陣に暴言を吐くこともあったという。以前からコーチと大喧嘩したり、「舌禍事件」で騒がせてきた助っ人の増長は今季、いよいよ歯止めがきかなくなっている。

 来日1年目の10年、プロ野球新記録となる214安打を放ち、時の人となったマートン。しかし翌11年、打てなくなると精神的に不安定になることが増え、交流戦ロッテ戦ではアウトカウントを間違えてボールをスタンドに投げ込む大失態を演じたこともある。真弓監督時代の同年には、「マートンを解雇すべき」との声が現場から出たそうだ。

 しかしこの年オフ、マートンが2年連続で最多安打のタイトルを獲得すると、当時の沼沢球団本部長は「何が何でも引き留めなアカン」と言って球団は残留交渉に必死になった。マートンがメジャー復帰を示唆するや、慌てて倍額以上となる年俸300万ドル(当時のレートで約2億5000万円)の2年契約を提示して合意を取り付けた。マートンは一昨年、昨年と合わせて計3度の契約更新。そのたびに年俸は高騰し、今季は助っ人の球団史上最高額となる4億5000万円で契約した。その上、試合数、安打数などの項目で手厚い出来高がついているという。あるチーム関係者が明かす。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  5. 10

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です