「腕の状態良かった」 ヤンキース田中が故障後初ブルペン
ここまでは順調に回復していると見てよさそうだ。
右手首の炎症と上腕部の張りで、故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大(26)。12日(日本時間13日)には遠征先のセントピーターズバーグで離脱後初のブルペン入り。ロスチャイルド投手コーチら首脳陣を前に変化球を交えて30球。感触を確かめるようにワインドアップ、セットポジションと投げ分けた。
痛めた手首と上腕に異常はないようで、投球練習を終えた田中は「思っていたよりも腕を振って投げられたし、力を入れて投げられました。自分の中で誤差は少なかったと思う。腕の状態は本当に良かった」と明るい表情で話した。
今後は明日の状態を確認してからジラルディ監督らが判断する。当初の予定ではマイナー戦で2、3試合に調整登板した後、今月下旬のメジャー復帰が見込まれていた。
田中は「スプリングトレーニングのような調整は必要ない。できるだけ早く戻りたい」と早期復帰を口にしたが、焦りは禁物だ。
昨年、右肘靱帯を部分断裂した田中には常に再発のリスクが伴うからだ。投球練習で患部に異常はなくても、実戦マウンドでは肘への負担が増すため、再び痛みや違和感が出る可能性は十分にある。
チームは現在、好調な先発陣にも支えられ、ア・リーグ東地区首位に立っている。田中はじっくりリハビリに励んだ方がよさそうだ。