“金満”FIFA窮地 脱税の元理事「司法取引」で巨大汚職発覚

公開日: 更新日:

 FIFA本部のあるスイス当局も協力。本部を家宅捜索し、コンピューターなどを押収した。18年ロシア、22年カタール大会開催についても、これまでさまざまな疑惑が報じられてきた。米リンチ司法長官は「今回の起訴は取り組みの端緒に過ぎない」とコメントした。

■会長選は予定通り実施か

 ただ、FIFAはスイスのチューリヒで28日に総会を開き、29日に会長選を実施する予定で、現地では広報担当者が会見。総会も会長選も予定通り行うとし、かねて招致絡みの汚職が疑われていた2018年のロシアW杯、22年のカタールW杯の開催に関しても、影響はないと強調している。

 しかし、FIFAの現役幹部が逮捕されたのは会長選の2日前。選挙は98年からFIFA会長の座に君臨して今回5選を目指すブラッター現会長と、ヨルダン協会会長のアリ王子の一騎打ちになっている。

 あまりにもドンピシャのタイミングで行われた今回の逮捕が、長年にわたって染み付いたFIFAの“金権体質”に大打撃となるのは必至だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"